サッカーやフットサルを始めた子どもたちの目は、まっすぐにゴールを見ています。
「うまくなりたい!」その気持ちは、技術や戦術を学ぶ原動力。けれど、日が経つにつれ、だんだんとやる気を失ってしまう子も少なくありません。
それは本当に“才能の壁”なのでしょうか?
実はその前に、環境の壁があります。そしてその環境は、家庭や親の関わり方によっても大きく左右されるのです。
今回は、子どもの「やる気」を長く持続させるための、家庭での接し方や考え方をご紹介します。
1. 「結果」よりも「過程」に注目する
試合に出た。負けた。点が取れなかった――
そんな時、つい言ってしまいがちなのが、
「なんで決められなかったの?」
「負けたのはもっと練習しなかったからでしょ?」
これは本人を責めているつもりがなくても、子どもには強いプレッシャーとなってしまいます。
大切なのは、「結果」よりも「過程」です。
「あの場面でシュートを打った勇気、すごかったね」
「前よりドリブルが安定してきたんじゃない?」
こんな声かけが、次の練習やチャレンジにつながっていきます。
2. 指示しない。「問いかけ」で導く
練習から帰ってきて、疲れた様子の子に
「ちゃんと走ったの?」「コーチの話、聞いてた?」
と問い詰めるような言葉は、やる気を削いでしまいます。
代わりに、こんな問いかけに変えてみてください。
「今日、一番楽しかったことは?」「うまくいったことってあった?」
こうしたやり取りは、本人が自分で振り返る力を養い、成長に自信を持てるようになります。
3. 忘れられない原点|親が見てくれている、その瞬間にこそ
私自身、小学生・中学生のころ、親が試合を見に来てくれているときほど、張り切ってプレーしていたことを今でも鮮明に覚えています。
いつも通りのプレーができたかどうかは正直あまり覚えていません。けれど、観客席の中に親の姿を見つけた瞬間の胸の高鳴り、ゴールを決めて目が合ったときの笑顔、それは今でも忘れられない宝物です。
うまくいかない日もありました。それでも、そこに「見てくれている人」がいるというだけで、全力を出したくなる力が湧いてくる。
そんな経験を、今、子どもたちにも感じてほしいと心から思っています。
4. 「応援してるよ」が最大のエネルギー
子どもは、親が自分をどう見ているかを敏感に感じ取っています。
試合で活躍できなくても、失敗しても、**「あなたを応援してる」**という姿勢が伝わるだけで、子どもは次の一歩を踏み出せます。
「今日はうまくいかなかったけど、楽しそうだったね」
「本気でがんばってる姿、かっこよかったよ」
このひと言が、子どもの「うまくなりたい!」という気持ちを支える、最強のエールになります。
5. 「がんばりたい」と思える居場所を
ロックブックFCでは、楽しみながら個人技を磨くことを大切にしています。
誰かと比べられるのではなく、「昨日の自分よりも上手くなる」ことを喜べる空間づくり。
親の接し方ひとつで、子どもはその空間の中で自由に、そして本気でプレーし始めます。
まとめ
子どもがサッカー・フットサルを続けたくなるかどうかは、親の関わり方次第で大きく変わります。
結果に一喜一憂するのではなく、小さな成長を見つけて、一緒に喜んであげること。
そして、時にはそっと見守ること。
それが、子どもの「うまくなりたい!」を支える土台になります。
ロックブックFCは、子どもたち一人ひとりの『伸びたい』気持ちに寄り添うチームです。
親子で楽しみながら、成長を実感できる時間を、一緒につくっていきましょう。